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【模擬講義】
卒業研究紹介 公衆衛生看護学分野

「『保健師』って何だろう ?―地域の健康を考える―」

みなさんは「保健師」という職業について知っていますか?
保健師は、看護師、助産師と同じ看護職で、”地域の健康”を考えている職業です。
そんな保健師について、公衆衛生看護学分野の学部生が分かりやすくお話します!

また、本分野で卒業研究を行った学生が、その研究成果を日本地域看護学会学術集会で発表しましたのでご紹介します。

土谷瑠夏さん
(2019年学部卒、大学院保健師養成コース2年)

タイトル:農業地域在住の壮年期住民におけるロコモティブシンドロームの実態と関連要因の検討

●研究のきっかけ
私は、病気の治療だけではなく病気の予防にも重点を置いた活動ができることに魅力を感じ保健師を志しました。保健師の活動の中でも、高齢者の健康づくりを支援したいという思いから「介護予防」に関心を持ちました。高齢になっても住み慣れた地域で暮らし続けるためには、若い頃から健康づくりに取り組む必要があるのではないかと考えたことが本研究に取り組むきっかけとなりました。

●研究活動を経験しての感想
卒業研究は、私のこれまでの人生で最も達成感を得られた経験の一つです。研究については初めて経験することばかりで、答えが見えない苦しさを感じることもありました。しかし、さまざまな文献を読んで自分の考えを深めたり、実際にデータの分析を行ったりしていく中で、以前よりも物事を多角的に考える力がついたと思います。また、今回取り組んだテーマについても、さらに研究をして理解を深めたいと思うようになり、これこそが研究の楽しさではないかと考えます。

木村絵美さん
(2019年学部卒、大学院保健師養成コース2年)

タイトル:高齢者見守り活動における活動内容と特徴の整理

●研究のきっかけ
私は、東日本大震災で被災した地域の出身です。災害公営住宅で暮らす中で、一人暮らしの高齢者が家の中で亡くなっているのが見つかったという話を何度か耳にし、心が痛みました。そのような、いわゆる”孤立死”を防ぐ活動の一つとして見守り活動があることを知りました。そこで、見守り活動としてどのような活動が行われているのか知りたいと思ったのが研究のきっかけでした。

●研究活動を経験しての感想
分析の過程がとても大変でした。色々と視点を変えながら考えて、結果の表はこの形になるまでに何度も何度も改変しました。視点を変えてみると、今までは見えなかった新たな発見があり、大変さの中に面白さも感じました。視点を変えると新たな発見があるという学びは、以降の私の学生生活に(実習で対象者のアセスメントをする際にも活きたので、研究活動以外にも)活かされていると感じます。