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【医学科案内ツアー】
血液免疫病学分野

血液免疫病学分野には「血液」と「免疫」の2つのグループがあります。
「血液」グループは血液疾患に関する診療、研究を行っているグループです。全身を流れる血液は白血球、赤血球、血小板、血液凝固因子などで作られています。血液疾患はこれらの異常によって生じる病気で、主なものには白血病、悪性リンパ腫などがあります。研究面では赤血球が造られる仕組みとその異常によって生じる病気の解明、悪性リンパ腫に関する臨床研究を中心として精力的に行っています。特に最近は、鉄芽球性貧血という病気に関して新たな知見をたくさん報告しています。
「免疫」グループではリウマチ膠原病に関する診療、研究を行っています。ヒトの体にはウイルスや菌を排除するために免疫という機能が備わっていますが、この異常により生じる病気がリウマチ膠原病です。関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどは比較的知られているかもしれません。研究テーマには、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、血管炎に関するものがあり、これらの病態解明につながる多くの報告を行ってきました。

我々が研究対象としている病気はまだまだ治療に難渋する例も多いですが、近年、最新の治療などにより大きく飛躍を遂げている分野です。今回、直接我々の診療、研究に触れて頂く機会がないのは大変残念ですが、皆様に興味を持って頂けたらと思います。